担当者インタビュー
LINEで簡単通報! 住民と行政がつながり、まちの未来を築く
大阪府 都市整備部 事業調整室:事業企画課 維持・技術支援グループ 桂田結衣さん
LINEから道路や橋の不具合を通報し、まちを安全に
まいど!――大阪らしく、そして親しみやすいネーミングの「まいど通報システム」。これは、大阪府が管理する道路や河川、公園などの損傷や不具合を通報できるシステムです。府民が気軽に通報できるよう、LINEからアクセスできる簡単な仕組みを構築しました。まず、気になる不具合とエリアを選択し、次に路面の穴、ガードレールの損傷といった具体的な不具合の内容を選択する、という指先の操作だけで完結する簡単なステップです。そして、カメラとGPS機能を使って現場の写真と位置情報を送信して完了です。 送信された内容は土木事務所の職員が確認し、適切な対応が検討されます。公園のトイレ破損、道路施設のフェンス損傷、河川敷の雑木繁茂など、必要に応じて修繕や伐採処理が行われるのです。このシステムを通じて、月に約30件の通報が処理されています。登録者は現在約1万4,000人に及んでおり、エリアの安全と快適さを維持するための重要な役割を果たしています。
デジタルの活用により、市民サービスも進化する
私たち大阪府都市整備部は、道路、河川、橋梁など公共施設の整備・維持管理を担っており、府民から寄せられる年間約6,000件の要望や苦情を受け付け、対応も担当してきました。これらの問い合わせはほとんどが電話によるもので、緊急を要するもの以外は営業時間外の対応ができません。このため、時間に制限のないSNSを活用した通報システムの整備を進めてきました。「まいど通報システム」は2022年のスタート以来、順調に浸透し、意義のある通信手段として活用いただいています。
今回の社会貢献プロジェクトでは、CHINTAIが収集した道路不具合情報を提供いただいています。うれしいのは、府民からの要望を受け付ける窓口が増えたこと。大阪府にとっても、インフラ整備サービスの向上に期待がかかります。プロジェクトが始まって以来、まいど通報システムの通報件数も増加傾向にあります。多くの方に「自分の声やアクションによる住みよく暮らしやすいまちづくり」にご協力いただきたいですね。
未来のまちづくり
私たち大阪府はCHINTAIの「社会貢献プロジェクト」とのパートナーシップを通じ、共に価値を創出することを目指しています。共創の目標は「安全なまちづくり」と、「多くの方にインフラ整備への関心を持っていただくこと」です。まいど通報システムは開設から3年が経過しましたが、大半を占めるのは新規ユーザーからの通報です。このシステムは電話による通報を補完し、新たな通報チャネルとして機能しており、LINEを通してインフラの不具合の早期対処につながればと思います。
大阪府の行政と、地域の住民がCHINTAIによってつながり、協力し合い、補完し合いながら進んでいく。その先に、住むみなさんが笑顔になる「より快適で豊かな暮らし」が見えてくるはずです。
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